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日中の畑の気温は30度近く上がるようになりました。いよいよ、夏野菜の植え付けの時期です。

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今年のナスは、ニラとのコンパニオンプランツで行ってみます。ポイントはお互いの根が活着時に絡み易いようにナスの根の下にニラの根が敷かれる様に植え付けます。

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野菜の根の周りの土には、さまざまな微生物(根圏微生物)が住んでいます。これらの微生物群は、根から分泌される物質の影響を受け、いつも増えたり減ったりしています。つまり、長年同じ土で同じ野菜だけを栽培し続けると、特定の微生物だけが異常に増えたり減ったりします。そうなると、土壌の微生物群の多様性が弱まり病原菌ばかりが増殖してしまいます。結果として、生育不良や連作障害の原因になります。

性質の異なるナスとニラの混植栽培で根から分泌される物質や、根圏微生物の種類が異なるため、土壌で特定の微生物だけが増減しにくい状態になります。
微生物の多様性が保たれることで、植えた野菜の生育が良くなったり、病虫害を抑える効果が期待されます。

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活着するまで仮支柱にテープで固定します。

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黒マルチの代わりに、今回は稲わらで有機マルチにしました。有機マルチで天敵のクモ達が住みつきます。

黄色いバケツは虫取りに使用します。
虫たちの多くは、黄色を好む習性があるので、いくつかの虫はナスに近づく前に水を張ったバケツに飛び込み害虫防除に役立ちます。

丸いヒカル物は不要になったCDです。アブラムシは何故か反射光を嫌います。

これらは、農薬の様に全く殺傷力が有りません。畑には害虫以外に有用な天敵になる虫たちと、土壌には沢山の微生物が生息しています。

農薬で害虫を駆除するのは、表面的なやり方です。目の前の害虫を薬で処理する事は、有用な天敵と微生物も一緒に駆除してしまいます。

やがて畑の地力が弱まり、どんどん土が痩せていきます。それを補う為に化成肥料に頼り害虫が発生する度に、農薬を使う悪循環にみまわれてしまいます。

畑の生態系を維持する事で、害虫だけが異常繁殖しなくなります。
なぜなら、天敵がいるからです。

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