20151106-205754.jpg

僕の野菜栽培に欠かせないのがEM農法。有用微生物群を用いた農法です。

微生物とは、ほとんど肉眼では見ることが出来ない菌です。菌を畑に投入する農法ですが、決してバイ菌をバラまいているのではありません。

私たちの食べている物に、菌を利用した大変優れた食品があります。
納豆や味噌、醤油、ぬか漬けやお酒は、発酵食品です。これらは、菌を上手く利用して作られた日本独特の食品ですね。

実は、畑の土の中にも沢山の微生物がいて作物が育つ大変重要な役割を果たしてくれています。

土の中にも空気中にも、そして、僕たちの体の中にも微生物は沢山います。1グラムの土の中には数百万〜数億個の微生物がいると言われてます。僕たちは『微生物の海の中』で生きているようなものです。

微生物には、人間にとって

良い働きをする『善玉菌』

悪い働きをする『悪玉菌』

無害な『日和見菌』がいます。

土の中や、空気の中、そして僕たちの体も同じく『酸化』に傾くのが良くありません。酸化環境が、どんどん増えると酸化を好む悪玉菌が増えて、さらには日和見菌まで悪玉菌化してしまいます。

有用微生物を沢山扱うことで『抗酸化』の環境をつくります。善玉菌が増えて、悪玉菌が活動しにくくなります。

健康の為には除菌や殺菌が一番だと思っていませんか?本当は、病原菌や悪玉菌の活動を抑えるには、殺菌するよりも善玉菌に囲まれている方が効果的なのです。

僕たちの体の中や皮膚にも、約1000兆個もの微生物がいると言われています。健康のカギは、微生物たちが握っていると言っても過言ではありません。体の微生物バランスを善玉優位の環境にすることで、病気に負けない元気な体づくりができます。

人も畑も同じです。薬漬けや過剰なサプリメント、農薬や化学肥料。僕たちの生活は酸化しやすい環境にいます。

コンパニオンプランツに関係ない話しだと思われたかもしれませんが、共栄作物、共存作物として相性の良い野菜同士を近距離で植えて栽培するコンパニオンプランツには、微生物の働きがあります。

『根圏微生物』と言って、植物の根の周りの土には、色々な微生物が付いています。根から分泌される、様々な物質の影響を受け絶えず微生物が増減しています。
同じ土で同じ植物を栽培し続けると、同じ微生物の増減しか起きない為に、連作障害や生育不良の原因になります。
そこで、異なる野菜の組み合わせで、多様な微生物を増減する働きをさせるのがコンパニオンプランツです。

20151106-221822.jpg
ナスと長ネギのコンパニオンプランツ。
土の中でお互いの根が絡み合い多様な微生物の働きで、ナスの連作障害を回避します。

20151106-222128.jpg
秋ナスの収穫が終わるころに長ネギも収穫出来ます。もう少し大きくしたい時は、そのまま長ネギの成長を待ちます。

20151106-222431.jpg
白菜とサニーレタス

20151106-222549.jpg
シュンギクと白菜

有用微生物の働きを用いた農法とコンパニオンプランツの併用で、野菜の質や味が一味違う野菜が出来ると僕は思います。
農薬や化学肥料を使用した野菜の様にキレイで大きな物には、かないませんが、中身の味は負けませんよ。

関連記事